モンゴル銀行(BoM)の通貨政策委員会が6月19日、定期会議を開き、政策金利を11%で維持していく方針を固めた。BoMは同日、ステートメントで発した。

同行は、国内成長が鉱業成長が期待感を上回るほどの勢いが付いたこと、商業向け貸付拡大、海外投資及び歳出の増加などの要素を背景に堅調を維持しているとの見解を示した。但し、米中貿易紛争の再燃焼は、世界経済の後退や原料価格の急変動をもたらす懸念材料となり、経済の不透明感を強いているとされた。対外貿易に対する懸念は、時期的に鉱業セクターの大規模開発の終了や政府負債の返済等と重なっており、マクロ経済対策における均衡化維持と資本備蓄が優先事項となりかねない。 また、財政規律化、銀行のリスク管理能力強化、中央銀行の独立性と自律性を図るべきだとの見方を示した。BoMは、こうした懸念材料を配慮して政策金利を11%で維持した。