こんにちは、もんにちは。

monnichi.today情報ポータルサイトにおいてコラムを担当させて頂いている一人、ゾリゴです。

引き続き、お目汚し致します。
今回は珍しく政治の話をしましょう。

そうですね。

実は、私は、政治はかなり疎い方でして。。。というよりも、モンゴルの政界は国内外の投資家・実業家の敵だ!と騒ぐような人間なのです。というのも、以前鉄道プロジェクトを担当していた時も政治家の邪魔が入って、プロジェクトが止まってしまったという恨み辛みもあってのことなのですが、ま、この鉄道の話は追々お話したいと思っています。

でも、まあ、政治が安定しないと、実業家や投資家もどうして良いかわからないし、出来れば安定的な政治政策が続いてほしいものです。

モンゴルは、この点において、実に「ダメな子」でして、1992年以降、現在まで30回も内閣が変わっているのです。。。内閣が続く平均期間が18ヶ月って、そりゃ、安定した、継続的な政策を行うのも困難ですし、毎回担当の人が変わってしまうから、一般法人や個人も大変です。実に、2004年以降任期の4年間を終えた内閣、一つもないというのも悲しい事実です。

首相が変わるだけでしたら、まだしも、首相が変わると、各大臣総入替りですし、それだけならまだしも、下の実務レベルの方々も変わってしまうから、もう大変。そんなこともあり、モンゴルの政府はどうなっているかという情報を発信したり、投資家やビジネスマン達の代わりに問い合わせ等を行ったりする必要性があるのではないかなあと、このサイトを立ち上げた次第でもあります。

と、まあ、前置きはおいておいて、何故私が大嫌いな政治の話をしようと思ったかというと、そう、2017年10月4日に心配かけていた新首相が決まりました。

先月、不信任案が可決され、内閣が総辞職した後に、法的な期間中に新首相が決まるかどうか、一番の心配ことでもあったのです。というのも、新首相は法律上30日間以内に決定しなければならないのですが、それを決める与党の党議会が行われるために45日間も必要だとか、「意味わからないよ!」的なルールもあり、果たして、モンゴルの新首相が法律で定められた期間内に決定出来るのでしょうか?という心配があったからです。

さてさて。今回就任が決まりましたフレルスフとはどんな人物なのでしょうか?今回の内閣はどうなることでしょうか?日本の投資家や実業家にとって留意する点はなんでしょうか?色々興味そそりますよね?

上にも書いた通り政治には疎い方なので、あまり色々は書けないけど、適当に書いてみますね♪ まずは、今回の首相は、ここ最近の首相とちょっと異なるのかなあという印象。
一時期は、首相の立場は若干弱まったように思えます。最近内閣がころころ変わっていたのもそのせいではないでしょうか? しかし、今回の首相の場合は、国民の支持が選ばれるのにもっとも大きな影響を与えたように思えます。

選ばれるちょっと前は「自分を盗聴した」とか良くわからない理由で、犯罪者にさえされそうになっていた彼。しかし「正義」という言葉をうまく使い、「腐敗した政界を正します!」と謳い、また、山火事等で活躍したことや、自分から副首相を辞めるという選択肢などで、国民の中の彼の人気が急上昇。与党である自民党を二つに分割する危険因子として見られる一方で、高い支持率を持つことで、反対派も仕方なく選んだように見えます。

そして、もう一つ印象に強いのは、最近のモンゴル人の好みは「男らしい、ダンディな方」を選ぶ傾向にあるように思えます。

大統領のバトトルガ氏もそうですが、今回の新首相も、「強い男で、正義感が強い」というロシアのプーチン大統領を思わせるような風貌なように見えますよね?そういう風貌で「腐敗した政界を正します!私は正義の味方です!」というのは、心強いでしょう。ましてや、元軍人であるという経歴や、間違ったものは許せないから、つい殴ってしまうことから「コブシ」というあだ名を持つことも、特異と言えば特異でしょうね。

そそ、彼はモンゴル・ハーレー・ダビッドソン・ファンクラブの会長でもあります。心強いですね♪

ま、そういう、真っ直ぐで、正義感の強い、ダンディで格好イイ新しい首相。
その内閣は今後どうなって行くかに注目が集まります。

まず、個人的に好感を持っていることを書きましょう。

1)  国際通貨基金(IMF)の経済基盤強化・支援プログラムを継続すると約束。このプログラムは、投資家心理においても不可欠であるため、これを言ってくれたことは、心強いですね。

2) 新しい内閣において、実務レベルのスタッフの総入替えはしないことを約束。これも、投資家や、事業家にとって、とても重要な要素ではあると感じます。

3) モンゴルの内閣のうち、一番安定的であったといわれるN.エンフバヤル内閣の時の財務大臣や、法務大臣を選定するという噂が。強い内閣であり、継続性や安定性があれば、それはそれは良いことなのかも知れません。まあ、あくまで、政治にまったく興味がない人の意見ですが。。。そして、親日政治家であるスミヤバヤル氏を鉱山・鉱業省の大臣にするという噂も。日本にとっては、良い噂かも知れません。

 

一方で、心配していることも。

まず、「党を二つに分けた危険因子」として見られている彼の立場。党内で反対派も多数いる彼の内閣はどの程度安定的に継続できるかという心配はあります。

もう一つは、「正義を貫き、腐敗した政界を正す」という方針。諸刃の剣とも見られるところが心配です。

なにがともあれ、新しい首相が出来、内閣がこれから出来るということは良いことです。

今後とも注目したいところですね。

もんじゃ、次回まで♪