こんにちは、もんにちは。
先日、モンゴル初となる手打ち蕎麦祭りが行われましたね。

私は行けませんでしたが、大変盛況に終わったようでした。お蕎麦も、非常においしかったと周りの友達がほめていました。

そば打ち文化の普及や地域振興に取り組む一般社団法人「全麺協」が元横綱朝青龍と協力で開催しました。

玄そばそのものは、ロシアからの輸入品が多く、健康食としてそのままで炊いて食べられることはあるものの、麺として食す文化はなかったモンゴルですが、近年の日本食ブームや、日本に在留していた人たちの帰還とともに注目され始めました。

それにしても、朝青龍はすごいと感心。人脈や資金力を活かし、精力的に事業を起こすその行動力に脱帽です。数年前から玄そばの大規模栽培所を経営し始めました。そのほかにも、レストランや、投資銀行等も持っていて、それ以外にも最近は畜産副産物の製造・輸出も手がけていると聞きます。

と、朝青龍を褒めるためにこのコラムを書いているわけじゃないんです。個人的に彼とは面識もないですし、つながりもないので、ここで褒める必要もないじゃないか!?と捻くれてみます。いや、ただの妬みも含まれていますけどね。

お蕎麦ではじめたのは、このサイトの主目的である、「モンゴルにこんなものがあります!」という話に結びつけようと書いているだけなのです。

鉱物資源が主な輸出品目であるモンゴル。しかし、その広大な大地と、実に人口の10倍以上の頭数を誇る家畜そのものが伸び代のある産業であるではないでしょうか?もともと農業にあまり経験がないモンゴル。ここにこそ日本のノウハウを活かす機会が隠れているのではないでしょうか?

2017年9月末時点では、鉱物資源は輸出全体の79.6%もを占める一方で、畜産物や農産物の輸出に占める割合は現段階において実に小さく、畜産物(動物源)では輸出全体の0.7%、農産物(植物源)は輸出全体の1.4%しか占めています。また食品は0.4%しか占めていません。

しかし、その輸出量の増加に注目して頂きたく思います。

2017年度第3四半期(9月末)の輸出量は前年同期比37%増となっているに対して、畜産物の輸出は前年同期比2.1倍に、農産物の輸出は1.97倍にも増えているのです。食品に関しても、前年同期比2.1倍と大幅に増加しているのです。

価格上昇が主な原因に、鉱物資源の輸出は1.5倍に増加しているのと比較しても、価格上昇によるものではなく、輸出量の増加によるものですので、感心深いではないでしょうか? まだまだそれぞれ50億円程度と80億円程度(年間算)の輸出額ですが、中小企業によって今後成長する分野だと確信しています。

大きく寄与している商品としては、馬肉(前年同期比3.3倍)、家畜の副産物(前年同期比2.9倍)などがあります。

そんな中、馬肉副産物やお蕎麦等等に目をつけた朝青龍は実に「憎たらしい」ですね♪ 友達の友達は、笑っている朝青龍の写真を見て「かわいい」と言っていましたが。

さてさて、話題を変えまして、モンゴル主要輸出品である石炭も前年同期比で3.4倍に増えています。ま、これは、石炭の市場価格の上昇と、オーストラリアでの洪水、中国の北朝鮮との貿易制限などが大きく寄与しています。

しかし、私は、石炭についてはそこまで楽観的に見ていません。
というのも、中国による北朝鮮の石炭の禁輸もいつまで続くかわかりませんし、市場価格もいつまで高騰するものかもわかりません。

それに加えて、モンゴルのタヴァン・トルゴイからの主な輸出港となっているガシューン・スハイトは、内モンゴル70周年を機に検査が厳しくなり、トラックによる100キロ以上の長蛇の渋滞を起こしています。年初来9ヶ月では大幅の輸出増となっているものの、8月や9月は月単位では減少しているのです。これを「モンゴルの石炭を安く入手するための中国の戦略」だと説明する人もいます。単一の輸出口を持つという短所が顕著に現れていると思われます。加えて、鉄道プロジェクトも未だ止まっているというのが拍車をかける一つの様子でもあります。

実は、2010年の鉄道政策では、南に、中国内モンゴルまでの鉄道を建設する以外にも、製鉄がもっとも盛んな河北省や黒龍江省や、ロシア等の出口も計画されていましたが、いろいろな理由で、どのプロジェクトも止まってしまいました。

単一の出口では、その出口が塞がれてしまっては、相手の言いなりになるしかないでしょう。。。

と、またもや愚痴が始まりましたので、おいおい話そうとして引き伸ばしておきますね♪

もんじゃ、次回までよろしくお願いします。