こんにちは、もんにちは。

先日、第3四半期の統計が発表されましたね。

ま、予想通り、概ね経済が回復に向かっていると言った内容でしたから、ポジティブサプライズも、ネガティブサプライズもなく、ニュース性は若干乏しいものとなっていますが。。。

特徴のあるものとしては、国家収支が2015年以来はじめて黒字に転じていることくらいですかね。国家収入が前年同期比29%増の6.5兆トグログ、歳出が前年同期比の8.7%増の6.27兆トグログに達し、国家収支が2,417億トグログの黒字となっています。2015年の第3四半期の国家収支が8,673億トグログの赤字、2016年第3四半期の国家収支が2兆トグログの赤字、2017年第3四半期で7,379億トグログの赤字と、収入の50%に達する赤字が続いたのが、今年度に入り始めて黒字となったわけです。税制度の改善により、税収入が前年同期比で31.8%も増加したことが主な理由と挙げられます。

また、貿易面でも、輸出が前年同期比15%増の52億米ドルに、輸入は前年同期比の39%増の43億米ドルに達しています。依然として鉱物、主に石炭に依存した構造は変わっていないこと、輸入が輸出よりも早いスピードで伸びていること、直近のドル為替レートの上昇が気になりますが。。。でも、輸出先が多様化の傾向にあるのは確かです。対中国輸出額は23%増となっている一方、日本への輸出は前年同期比で2.1倍増の19.5百万ドルに、韓国への輸出も2.4倍増の14.8百万ドルとなっています。まだまだ伸び白はありますが。

そんなポジティブな経済環境が続く中、先日、モンゴル開発銀行が初の政府保証無しの社債を発行しました。5億米ドル、5年満期の7.25%のクーポンの社債となります。政府保証なしでのベンチマークとなる社債とも言えます。モンゴル国債の利回りより若干上乗せとなる85ベーシックポイント(0.85%)と追加コストが低いのも一つの特徴となります。直近で発行された他の会社の社債は、政府保証がついているにも関わらず国際に280ベーシックポイント上乗せとなったことからも、今回の資金調達は非常に成功裏に終わった案件と言えるでしょう。社債への需要は、発行額5億米ドルの8倍の40億米ドルに達しており、低金利での調達を可能にしました。モンゴル国の経済への投資家の信頼は回復しつつあることの証とも言えましょう。調達した資金は、既存の短期・変動性利率の社債の利ファイナンスに宛がい、資金調達コストの削減を目標としたとのことです。

米ドルでの調達コストが高騰する昨今、日本の銀行でも3%台のクーポンとなっている中、非常に良い案件となっています。

もんじゃ、次回まで