本日、モンゴル国大統領バトトルガが日本大使高岡氏を御迎致し、会談を行いました。前日のドイツ大使についで、二回目の大使会談となりました。

会談において、三つのことに重点を置いて、お話になりました。

1)大統領は、新空港の建設が、二カ国の政治関係を強めるのみならず、両国間の経済関係、観光ビジネスの拡大に繋がる大きな役割を有していることを強調しました。そのほかに、両国の関係において重要な立ち居地を占めるゴビ・キャシミア工場やダルハン製鉄工場に次ぐ、他の工場等を通じた経済関係の強化を望んでいることを強調しました。

2)以前に阿部首相訪問時にもお話し合いに上がりました、タヴァントルゴイ・サインシャンド間の鉄道建設が、モンゴル国を日本に結ぶための最も重要なインフラ設備であることを強調しました。バトトルガ大統領は、サインシャンド工業特区の建設を以前から重要視して来ており、今回もその重要性を強調しました。モンゴル国は、石炭や鉱物等の資源を現状では精製せずに輸出しているが、付加価値を上げる工場等がモンゴル国に必要であると述べ、両国間で当該生成・精製工場を作り上げる可能性について会談しました。

3) 鉱業分野においても、日本の企業参入を歓迎することを強調しました。両国間の国交は良好だが、それに加えて、民間レベルの国交も重要であり、現状としては、文化やスポーツ部門では、相撲や柔道と言った部門では非常に良い関係を築けているが、商業部門においても、更に関係強化の余地があることを強調しました。

大使は、大統領のご意思を関係者に伝えることを約束し、今後、両国の関係がますます発展できるとみていると賛同しました。昨年結ばれた経済連携協定(EPA)を具体的な形表すことが、今後の課題であることを両者は賛同しました。