こんにちは、もんにちは。

明けましておめでとうございます。

さて、今年初のコラム。というよりニュースです。

2017年は、経済が冷え込んでいた2016年と打って変わって、底打ちの年となりました。2016年の第四四半期では、マイナス1.6%の経済成長となり、国債の支払い等も雲行きが怪しい状況でした。海外直接投資も冷え込み、外貨準備高も過去最少の水準の10億ドルぎりぎりまでに落ち込み、トグログ為替レートの高いリスクを孕んでいましたが、2017年に入り、第一四半期は年率換算で1%、第二四半期は4%、第三四半期は5.3%、第四四半期は5.8%とV字回復となりました。まさに、新年うってつけの良いニュースです。

2017年全体では暫定3.8%の成長となっています。経済成長だけではなく、輸出額は過去最高の60億米ドルに達し、貿易収支は19億米ドルの黒字となり、海外直接投資も12億ドルに、外貨準備高も30億米ドルに達しました。国債のリファイナンスも成功裏に終わり、当分はトグログ為替リスクは下がりました。めでたしめでたし♪

さて、国内総生産の内訳、気になりますよね。実は、今回の活躍の主役は、モンゴルの主要産業である鉱業ではありません。なんと、サービス業と農業なのです。

サービス業は年率8.5%の成長となり、農業は4.4%の成長を遂げました。以前にも書いたことですが、モンゴル経済の期待の星は、農業と観光業かも知れません。鉱業は、コモディティ価格にあまりにも左右されるリスクの高い分野ですからね。2017年も、石炭や鉄等の輸出量は増えたものの、銅や金の輸出量は芳しくなく、鉱業部門の成長率は−7.5%となり、足引っ張る形になりました。

さらに、モンゴル銀行は、高金利の国債の払い戻しを行ったため、今年度に支払う金利費用を1200億トグログ(約50億ドル)節約することに成功しました。

2018年からの所得税の見直しなどに多くの人が反対していますが、私個人的に賛成しています。税収入の確保は、為替リスクの低減等にも繋がりますし、第一、最大30%の所得税なんて、日本の最大50%と比較したら軽いものですからね。それに、今回の税制度の見直しで、影響を受けるのは人口の3%程度ですからね。

兎にも角にも、今年は良いニュースで始められて、嬉しい限りです。

今年も宜しくお願い致します。

もんじゃ、次回も良いニュースがありますように♪