ダムディン・ツォグトバータル外相は6月20日、外務省等の共催「テロ等の暴力行為を誘発する原理主義や急進的思想を防ぐための組織コミットメント」をテーマの地域カンファレンスで、「モンゴル人は元来、宗教に対して寛容性がある」と発言し、「現在、モンゴル国内には、仏教寺院が134、キリスト教会があ196、イスラム教モスクが26、その他の布教所が10それぞれ存在する」と語った。

「テロ等の暴力行為を誘発する原理主義や急進的思想を防ぐための組織コミットメント」をテーマの地域カンファレンスは、これまでドゥシャンベ、ソウル、タシケントでの開催を経て、4回目はウランバートルである。この会議には、アジアや欧州の諸国、モンゴルのテロ対策本部、諜報庁のほか、欧州安全保障協力機構(OSCE)常設理事会のトランスナショナル脅威対策局、国連テロ対策局など国際機関の代表180名が出席。

一方、外相は開会の挨拶で、国際平和構築と安全保障確立のために大衆意識改善、報道の自由や信仰の自由、法の支配に関してもっと取り組まねばならないと主張。さらに「宗教は人類のためにあるべきだが、それを根源に憎しみ等の争いが生じている」と問題について言及し、「国々は宗教対立を防ぐために相互理解や連携・協力を強化していく必要がある」と語った。さらに、モンゴル史に触れ、「モンゴル人は元来、宗教に対して寛容性があった。チンギス・ハーンの時代は、その領内で仏教、キリスト教、イスラム教が平和的共存を出来た。その宗教に対する寛容性が今のモンゴルへ受け継がれた。現行憲法もその定めがある。現在、国内には仏教寺院が134、キリスト教会が196、イスラム教モスクが26、その他の布教所が10ある」とした。

この会議は2日間続く。